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誰もいない冬の公園。


江國香織の小説をよく読む。


好き、というのとは違うのだけれど。


それでも見つけると、「あっ。」、と思って手に取ってしまう。



あの静かな、孤独で、親密な狂気は、心を不安にさせられる。


高い場所に上がり、そのぎりぎり先で、下を覗き込んでいるような感覚。


どんな小説であれ。




「神様のボート」もそうだった。「スイートリトルライズ」。


「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」。「思うわずらうことなく 愉しく生きよ」。


「ウエハースの椅子」も。そして「東京タワー」。



弱く、そして強くたおやかな小説の中の人たち。


その中の何かが壊れていく。静かに。


その壊れたものの中で、なにかが揺れ動いていく。


確信であったり、成長であったり、決別であったり。


言葉ではないなにかがそう感じさせる。



私は、そうは生きられないと何度も感じる。


そしてあの心細いような不安な気持ちは、けして安心させてはくれない。


しらないその場所に、置き去りにされてしまう。


そこから、元の場所に戻るには、時間がかかる。


戻れた時は、本当にほっとする。


足が地面を摑んでいることが。



だけれども、またその場所へ行ってみたくなる。


そうは生きられないのだろうか?、と確認しにいく。



江國さんからこぼれる、あのたくさんの綺麗で繊細な言葉たちが、


透き通るようにが綺麗であればあるほど、冷たく落ち振ってくる。


そして、薄日が射す冬の夕方の誰もいない公園のようなその場所が、


自分をどこかでまっているような気さえしてしまう。


 

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本。 | コメント(0) | トラックバック(0)2006/11/30(木)01:03

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