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誰もいない冬の公園。


江國香織の小説をよく読む。


好き、というのとは違うのだけれど。


それでも見つけると、「あっ。」、と思って手に取ってしまう。



あの静かな、孤独で、親密な狂気は、心を不安にさせられる。


高い場所に上がり、そのぎりぎり先で、下を覗き込んでいるような感覚。


どんな小説であれ。




「神様のボート」もそうだった。「スイートリトルライズ」。


「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」。「思うわずらうことなく 愉しく生きよ」。


「ウエハースの椅子」も。そして「東京タワー」。



弱く、そして強くたおやかな小説の中の人たち。


その中の何かが壊れていく。静かに。


その壊れたものの中で、なにかが揺れ動いていく。


確信であったり、成長であったり、決別であったり。


言葉ではないなにかがそう感じさせる。



私は、そうは生きられないと何度も感じる。


そしてあの心細いような不安な気持ちは、けして安心させてはくれない。


しらないその場所に、置き去りにされてしまう。


そこから、元の場所に戻るには、時間がかかる。


戻れた時は、本当にほっとする。


足が地面を摑んでいることが。



だけれども、またその場所へ行ってみたくなる。


そうは生きられないのだろうか?、と確認しにいく。



江國さんからこぼれる、あのたくさんの綺麗で繊細な言葉たちが、


透き通るようにが綺麗であればあるほど、冷たく落ち振ってくる。


そして、薄日が射す冬の夕方の誰もいない公園のようなその場所が、


自分をどこかでまっているような気さえしてしまう。


 

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本。 | コメント(0) | トラックバック(0)2006/11/30(木)01:03

おめでとう。

人が、そこにいる、という意味は


きっといつかきっとわかるのだろうけれども


そこに落とすものは大きくて。



でもたしかに、


その退屈で、孤独な、戦いは


きっと何かを残しているはずだから。



そこにいる、ということは


それだけですでにとても大きな意味を持っているから。



奥にあるその光をなくさないで。


大切に。



あたらしい朝。


おめでとう。



ひとりごと。 | コメント(0) | トラックバック(0)2006/11/27(月)00:51

ひかりのつぶやき。

月が凍りそうな夜は


首がかってに空を見上げる。



街灯も、車のライトも


薄白黄色に見える。



星はきれいに光る。



遠くに見えるものであっても。


近くに見えるものであっても。



心の奥でささやくようなつぶやきが聴こえる。


ひとりごと。 | コメント(2) | トラックバック(0)2006/11/23(木)00:13

たっぷりとあたたかいなにか。

ウソのように、飛ぶように過ぎていく毎日の中で


振り替える時もなく、押し流されていく怖さ。


心がこわばっていくのを頭でなくて、体で感じる。



そんな時に。



なにかを溶かすような、優しい時間。


短くとも、満ち足りた静かな時間。



忘れかけてるものを、つま先で留めさせてくれる言葉。


ほぐれていくような温かな言葉。



たっぷりとしたなにかに包まれる様に。


繋がりが自分の体温を感じさせてくれる様に。



あたたかさを、体の、心の、奥に感じながら


ほぐれていくここちよさ。



そういうものが、心を溶かすことを知ったことが


いとおしく、そして、幸福に感じれる。



大丈夫。ありがとう。大丈夫。



そういうものが、自分を支えてくれる事が、


とてもしっかりと大きくて優しいことを、


繋いだ手のぬくもりのように感じる。


息が白くなりはじめた、ひやりとした夜の空の下で。


 


ひとりごと。 | コメント(2) | トラックバック(0)2006/11/17(金)00:07

遠くへ。


村上さんの新しい翻訳が出た。


「グレート・ギャツビー」。フィッツジェラルド。



昔、村上さんが好きだというので野崎さんの訳のものを何回か読んだ。


しっくりこないところと、震えるところとの繰り返しで


気持ちが落ち着かない本だった。


昔、いつか、村上さんの訳で読んでみたい、と話していた。



今日、出張先でその本を見かけて、慌てた。


出るのは知っていたけど、もう出てる、とは知らなかった。


そのまま買って、仕事中もどきどきしてた。


帰りの新幹線で一気に読もうと思っていたのだけれど、


でも、いつものようにさらさらと読めない。


ストーリーを知っているのに。


いつもなら途中で気になって読んでしまう、村上さんのあとがきもまだ読めないほど。


それくらい本の中の遠くへ飛んでいってしまう。



少しづつ、何かを確かめるように読んでしまう。


遠まわしで包み隠されたな言葉たちに、


華やかで冷たく煌びやかな会話たちに、


目の前に浮かぶ鮮やかな風景たちに、


惑わされないように、自分に言い聞かせながら。


いつもより少しずつ。ゆっくりと、と。



驚いたのは、自分たちや色んなことを重ねて読めるようになっていた。


前にはなった感覚だった。昔の小説を読んでいる感覚はなくて。


とても不思議で辛く切ない。


きっと、私も変わったのだろうと思う。


それとも、村上さんの訳のせいかもしれない。


両方かもしれない。


読み終わったとき、どう思うのかまだわからないけれど。



村上さんの「グレート・ギャツビー」。


こんなに早く読めるとは思ってなかった。


今、の自分で読めたことが、よかったのかどうか。


しばらく、遠くへいってしまいそうだと思う。










グレート・ギャツビー グレート・ギャツビー
村上 春樹、村上春樹 他 (2006/11)
中央公論新社

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本。 | コメント(0) | トラックバック(0)2006/11/14(火)00:36

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Author:rie。
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空を見ることが好きです。

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